ロキソニンで過敏症の既往歴がある患者に、ブロナック点眼液の処方箋。

ロキソニンで過敏症の既往歴のある患者に、ブロナック点眼液が処方…

先日、過去にロキソニンで過敏症のある患者様に、ブロナック点眼液が処方されました。(他にレボフロキサシン点眼液も処方有り)

過敏症出現時の様子を確認すると、救急を受診するほど重篤であったとの事であり、疑義紹介をする事に。

医師からは、

「目薬なので影響は少いため、変更はしない。」

との返答でしが、過敏症の程度が重篤であった事を再度報告して、ブロナック点眼液は中止となり、レボフロキサシン点眼液の単剤処方に変更となりました。

もやもやした点が・・・

・医師からのリアクションが不服そうであった点。

(医師の言う通り、点眼なので影響は大きくなかったかもしれないなぁ…)

・結果、肝心の眼の治療効果は不十分であった可能性が大きいなぁ。

(ステロイド点眼などの、代替案を提案しても良かったのかなぁ。)

疑義紹介の妥当性について

調べてみると、

ブロナック点眼液の添付文書では、ブロムフェナクに対し過敏症の既往歴のある患者には、禁忌となっていました。(他のNSAIDsの過敏症に関しては記載なし)

さらに調べてみると、

厚生労働省のWebページで閲覧可能な重篤副作用疾患別マニュアルに、NSAIDs過敏症の方に各種NSAIDsを使う場合の危険度分類がありました。

その中では、点眼も含めた外用も危険となっていました。

厚生労働省Webページ重篤副作用疾患別マニュアル抜粋

安全性を考慮すると、疑義紹介については、やはり必要であったと考えられます。

ステロイド点眼の代替案について検討

炎症や痛みの軽減を目的に、ステロイド点眼を医師に提案してみても良かったかもしれない。

ただし、眼圧を悪化させる可能性があるので、緑内障の既往の確認は必要と思われる。

余談にはなるが…

アスピリン喘息の患者に、コハク酸エステル型のステロイドは禁忌となっているが、現在薬価収載されているステロイド点眼薬にコハク酸エステル型の点眼は存在しない。

参考文献

・厚生労働省Webページ重篤副作用疾患別マニュアル(非ステロイド性抗炎症薬による蕁麻疹/血管性浮腫)

・ブロナック点眼液添付文書


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA